給与

 昔の祭りの食事は炊き出しであった。3つの町内の各班にお米を用意して配り具はそれぞれ負担していただいきおにぎりに握っていただくのだ。
 それぞれ班毎に事情は違っていたようだが、班長になるとそれなりに忙しい思いもし、炊き出しがあるので踊りに出られないという事態を生じた。もともと世帯数の少ない区である。少しでも踊り方を確保する必要があり、おにぎりは外注となった。

 食事の世話は区長夫人と町内会長夫人をリーダーに町内のご婦人方がご奉仕なさっている。

 炊事用のガス、コンロ、大鍋などは区民館据え付けの物ではとても間に合わないので、スミヤさんの御厚意で毎年お借りしている。
 冷え切った体には温かい豚汁やおでんが何よりのご馳走。
 ほっとする一時である。


 いくら祭りだと言っても食事くらいは落ち着いて食べたい。そんな思いから路上で食事をする事は山車を守る山車係や囃子方、青年ぐらいにしている。ご婦人や子供たちは共同催事中でも待機時間に会所へ帰り、落ち着いて食事をとるのだ。

 浅間大社に近いから出来ることではあるが。


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