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師匠格の新居から来た太鼓の方はもっと火の粉を浴びせろと言うように手筒に催促する。
降りかかる火の粉の中で実に楽しげに踊っている様を見て私は確信する。まさしく陶酔の極み、火の粉の熱さなんてものは感じてはいないのだろうな。
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浅間大社境内の神田川ふれあい広場が今夜の手筒の会場である。
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夕刻より支度が始まる。
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午後8時半より開始。
拝殿にお参りをした一行が会場に入ってくる。
前年度ミス富士山準ミス富士山の手で元火が運ばれ保存会に引き継がれると、いよいよ手筒花火の始まりだ。
先ずは仕掛け花火に点火され色とりどりの花火が空に向かって連射されると、お待ちかねの手筒に火がつけられる。
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最初は横向きで火をつけ火の粉を吹き出すと手筒を徐々に起こしていく。
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火の勢いにもびびらない。
全身に火の粉が降りかかっても顔に笑みは絶やさない。
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場内の興奮が高まると、手筒にもまとめて点火された。
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いよいよクライマックス。
手筒の火の色が変わり、場内を明るく照らす。
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太鼓は新居から来られた手筒の師匠方。
もっと火の粉を振りかけろと言わんばかりに激しく打ち鳴らす。
嬉々として踊るその顔は、満面に笑みを浮かべて陶酔しきっているようでした。
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